家庭菜園
野菜づくりの基本
野菜の健康診断
診断のポイントは次のとおりです。
葉の大きさ、形、色、角度
茎の太さ、節間の長さ
花や果実の大きさ、形、色、数や花の咲く位置
根の伸び、色
健全な茎は緑が濃く、厚みのある葉で素直に展開している状態です。
葉が淡く、葉が小さく全体に育ちが遅い場合は主に肥料不足、水分の過不足が原因です。
葉全体に症状が出る前に、上の状態を調べたり、追肥を与えたりします。また、老化した葉は早めに取り除き、特に、ナス、キュウリなど生育期間の長いものはこの状態の判断と葉かき作業が大切です。
茎や葉柄が太く、節間が適度に詰まってしっかりしている状態がよく、のびすぎないうちに間引きを早めに行います。
トマト、ナス、キュウリなどは花が大きくて、花色の濃いものが健全といえます。淡色で小さな花は、実止まりが悪くあとの生育がよくありません。
花は大きくても変形したものは良い果実がつきません。雌しべが帯状になったり花が二つくっついていたものは果形が悪くなるので花数が多ければ取り除きます。
開花中の花の土に開いた葉が4~5枚程度についてる状態がよく、栄養状態が悪くなったときは先端付近に花が咲きやすくなります。早めに追肥をしたり、果実を小さ目で収穫して株の負担を軽くします。
トマトやメロンの裂果は根や果実の表面からの吸水の急変で起こり、イチゴの変形果は花粉のつき方が不足した時に起きます。
裂果 | |
メロンやトマトによく現われます。急に雨が降ったりして、根や果実の表面から大量に水を吸ったときに発生します。
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変形果 | |
イチゴかナスによく現われます。気温が低かったり、花を訪れる昆虫が少なくて、受粉がうまくいかなかったときに発生します。キュウリの尻細果や肩こけ果は、水分、日光、肥料などの不足が原因です。 |
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尻腐れ果 | |
トマトによく発生します。葉の先端や果実の花落ち部分が黒変するのは、石灰の不足が原因です。次作には石灰を補充するとともに、石灰の吸収がよくなるよう水をやりましょう。
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