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東海地区唯一の温室桃産地の幸田町/桃の花開花し受粉作業進む/JAあいち三河幸田町桃部会

2025/02/20

 東海地区で唯一の温室桃産地である幸田町で桃「さくひめ」の開花が始まりました。JAあいち三河幸田町桃部会の田境義弘部会長のハウスでは、2月14日から花が咲き、約8度に保たれたハウス内で毛ばたきに花粉をまとわせ一輪ずつめしべに付着させる受粉作業を行いました。15日には作業負担軽減のため、3000匹から5000匹の蜜蜂を10日間程入れ交配させました。
 同部会は温暖化による気候変動を見据え、必要となる低温要求量が主要品種の約半分で、冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めることが強みの「さくひめ」を6年前から栽培します。
 田境部会長は「開花は昨年より1日遅れたものの生育は順調。種が小さく可食部が多い特長のある高品質な『さくひめ』を消費者へ届けたい」と話します。
 同部会は6戸が2.42㌶で「日川白鳳」や「白鳳」などの品種を栽培。そのうち3戸が約61アールで温室桃栽培に取組みます。露地より1ヶ月早い5月中旬から名古屋市の市場を中心に3万パック(1パック2玉入り)の出荷を見込み、6月上旬にピークを迎え6月末まで続きます。その後は露地桃の出荷へと切り替ります。

写真=受粉作業を行う田境部会長(14日、幸田町須美)