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「集出荷管理システム」導入/作業改善と取引先へ信頼性のある産地情報繋げる/JAあいち三河営農販売部

2024/06/11

 JAあいち三河営農販売部では、青果物の出荷報告や市場への配荷などの情報をインターネット上でやり取りができる「集出荷管理システム」を導入しました。これまで生産者が記入した荷受票を職員が集計表に転記した後、検品作業を行っており、手作業で集計するため集計ミスは発生した場合は、検品作業に時間を要するため作業改善が求められていました。また、取引先へ繋げる産地の出荷見通し等の情報についても職員の経験と勘に頼る部分が大きく、取引先に信頼性のある産地情報を繋げることも課題となっていました。これらの課題を解決するべく管内の各営農センターに15台のタブレット端末を設置し6月3日より運用を開始しています。
 このシステムはLINEで利用登録ができるため、すでにLINEを利用していれば新たにアプリをダウンロードしたり、個人情報等を入力したりする必要がなく比較的簡単に利用できるのが特長。また、やり取りされるデータや情報はLINE上には一切残らない仕組みとなっているため、情報漏洩の心配もなく安全に使用できる仕組みになっています。導入後は、生産者がスマートフォンから出荷予約、出荷報告を登録。生産者から送信されたデータは自動で集計され、職員はそのデータをもとに検品作業、配荷を行うようになります。
 販売部販売課の天野浩司課長は「システムを導入したことで産地の情報を早期に取引先へ提供できるようになった。取引先に産地の売り場を確保してもらい農家所得の向上に繋げたい」と話しました。
 同JAでは、今後も時代に合わせたツールを活用し、生産者の利便性やサービス向上、職員の業務効率に繋げていきます。

写真=タブレット端末で数量を確認するJA職員(3日、同JA幸田営農センター集荷場)