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自己改革に繋げる新たな栽培に挑戦/JA施設有効活用し、栽培管理も短く生産へ/JAあいち三河東部特産部会

2024/06/06

 JAあいち三河東部特産部会では自己改革に掲げる「農家所得向上」に繋げるため、同JA育苗ハウスを活用したワケギの夏穫り栽培に挑戦します。通常3月から4月にかけて収穫するが、8月から収穫のできるワケギの栽培を検討。薬味として重宝されるネギの出荷が少なくなる時期を狙い、消費者ニーズに応えるのが目的です。
 5月28日、部会員が持ち寄った5月上旬に堀上げ乾燥させたワケギの種球を苗箱に広げました。育苗ハウスでの作業が空くタイミングを有効活用し、ハウス内を高温に保ち種球を人工的に休眠打破します。7月上旬までハウスで管理し、その後は白黒マルチや寒冷紗などを使用して覆下栽培を実施します。
 同部会の鈴木武和部会長は「通常の栽培は定植から収穫まで約5カ月かかってしまうが、この栽培では約1カ月で収穫できるのが強み。生産者にとっても管理が短く栽培できることもこの栽培に魅力」と話しました。
 同部会は生産者17人が露地野菜を中心に多品目を栽培。同JA産直店舗「幸田憩の農園」や「道の駅藤川宿」、「マックスバリュ岡崎美合店」に年間を通じて出荷しています。

写真=ワケギの種球を広げる鈴木部会長(28日、東部営農センター育苗ハウス)