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新規就農者の課題である農地確保や施設確保、初期費用負担をJAが支援/リスクを分散させることで就農しやすい環境づくり整える/JAあいち三河
2024/03/14
JAあいち三河は自己改革の柱として2018年からイチゴ新規就農者の育成を目指す「いちご産地活性化プロジェクト」に取組んでおり、愛知県下トップクラスの産地である岡崎市、幸田町で年間を通じた「いちご塾」での研修を行っています。3月には、いちご塾卒業生の新規就農場所の確保や規模拡大を図る既存農家のための「いちご低コスト耐候性ハウス」といちご塾生が研修終了後、就農時に使用できる「いちご新規就農サポートハウス」が完成しました。
新規就農者がハウスを自身で建てることのリスクを分散させることで就農しやすい環境づくりを整える取組みは全国的にも珍しい。新規就農者にとって大きな課題である農地確保や施設確保、初期費用負担をJAが支援し、建設したいちごハウスを新規就農者が賃借しながら生産していきます。
「いちご低コスト耐候性ハウス」は全4カ所。敷地面積は1万2049平方㍍で栽培面積は約87㌃。一人当たり約12㌧が収穫できる約20㌃以上を確保し、4名が活用していきます。「いちご新規就農サポートハウス」は1カ所で敷地面積は5008平方㍍で栽培面積は約37㌃。両ハウスともに高設栽培用丸形ハウスで、携帯やパソコンでハウス内の温度や湿度、炭酸ガスなどをモニタリングすることができる「あぐりログ」を設置し、農家の省力化や生産性向上を支援します。
3月12日に竣工式を開催し、岡崎市の中根康浩市長や同JA大竹博久組合長ら約40人が出席。ハウスの完成を来賓者に向け披露し、今後の事業発展を祈願しました。大竹組合長は「今後も当JAのイチゴ生産が魅力あるものとして、一人でも多くの方がイチゴ農家として就農され、産地としてあり続けられるよう取組んでいく」と話しました。
写真=完成した「いちご新規就農サポートハウス」(13日、岡崎市坂左右町)