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東海地区で唯一の温室桃産地で花満開/受粉作業行う/JAあいち三河幸田町桃部会

2024/02/26

 東海地区で唯一の温室桃産地である幸田町で桃「さくひめ」の花が満開を迎えました。JAあいち三河幸田町桃部会の田境義弘部会長のハウスでは昨年よりも5日早い2月12日から花が咲き始めており、21日には約7度に保たれたハウス内で毛ばたきに花粉をまとわせ、一輪ずつめしべに付着させる受粉作業を行い夕方には蜜蜂を入れ交配させました。出荷は露地より1ヶ月早い5月中旬を目指します。
 同部会では温暖化による気候変動を見据えた栽培に取り組むため、5年前から「さくひめ」の栽培を開始。桃の栽培において必要となる低温要求量が主要品種の約半分で、冬の気温が高くても安定した開花と果実生産が見込めることが「さくひめ」の強みです。
 田境部会長は「温暖化の影響からなかなか低温にならず作業が少し遅れている品種もあるが、さくひめは順調に進んでいる」と話します。
 同部会は6戸が2.42㌶で主力品種「日川白鳳」「白鳳」などを栽培。そのうち3戸の生産者が温室桃を約61㌃で栽培し、5月中旬から名古屋市場を中心に3万パック(1パック2玉入り)の出荷を見込みます。また、6月上旬にピークを迎え6月末まで続き、その後は露地桃の出荷に切り替わります。

写真=受粉作業を行う田境部会長(21日、幸田町須美)