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産学連携結ぶ大学と堆肥ペレット実証/循環型農業の構築を目指す/JAあいち三河
2023/12/13
JAあいち三河は産学連携協定を結ぶ人間環境大学と「堆肥ペレット」の共同開発を進めています。海外輸入に頼っている化学肥料の高騰対策として、畜産の糞尿などを活用した堆肥をペレット化することで資材費を抑えるだけでなく、産業廃棄物削減に繋げるなど循環型農業の構築を目指します。
12月4日、堆肥ペレットを散布した試験圃場で大豆「フクユタカA1号」の坪刈りを行いました。同大学の藤井芳一教授や学生、西三河農業改良普及課、行政ら10人が参加。大豆の収穫期を迎えたことから、堆肥ペレットの散布面と無散布の調査を行うため株を持ち帰りました。結果は1月ごろ確定します。
この実証は、比較試験を行うため部分的に堆肥ペレットを7月に散布しました。土壌調査や生育状況を経過観察し、収穫量や品質の向上などに変化があるのかを検証します。原料となる豚糞などは岡崎市島坂町にある矢作畜産から入手。同JAがペレット機器を提供し、同大学の環境科学部が成分分析や評価したのち今年6月に堆肥ペレットが完成したため、大豆で調査しました。今後は検証結果をもとに水稲、麦でも行う予定。
写真=大豆の坪刈りを行うJA職員ら(4日、岡崎市中島町)