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就農への第一歩へ/「なす塾」研修生収穫スタート/JAあいち三河「なす塾」

2023/07/07

 JAあいち三河が齢化や後継者不足による生産者数の減少に歯止めをかけるため、特産品の1つであるナスの産地ブランド維持・活性化を目指し、令和4年度から「なす塾」を開講しています。5月には「なす塾」を卒業した1期生が待望の初出荷を迎えるなど、今後の活躍に期待がかかります。
 岡崎市下和田町にある「なす生産拠点研修農場」で2期生が栽培する露地ナス「筑陽」の収穫が6月28日から始まっています。現在2名の研修生が入講しており、5月17日に120本の苗を定植。出荷は8月を最盛期に10月末まで収穫し、名古屋の市場に約2.3㌧出荷する予定です。
 同塾研修生の畔柳悼也さんは「収穫できて嬉しい反面、先輩農家に比べると大きさや形などまだまだ。少しでも近づけるように更なる技術習得を目指したい」と話します。
 同JA管内である岡崎市と幸田町は歴史ある県内有数のナス産地で、国が示す“野菜指定産地”に登録されているが、年々生産者数、面積ともに減少が予測されています。そのような課題解決策として行政や地元農家と協力し、「なす産地活性化プロジェクトチーム」を立ち上げ、年間を通じて新規就農者の育成を目指す「なす塾」に取り組んでいます。出荷が終わる10月末頃からは既存農家のもとでハウス栽培での研修や就農に向けて準備を行い、岡崎市で就農する予定です。

写真=ナスを収穫する研修生の畔柳さん(3日、なす生産拠点研修農場)