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「なす塾」2期生が苗定植/既存農家のもとで学んだこと活かす/JAあいち三河「なす塾」

2023/05/22

 JAあいち三河は高齢化や後継者不足による生産者数の減少に歯止めをかけるため、特産品の1つであるナスの産地ブランド維持・活性化を目指し、令和4年度から「なす塾」を開講しています。5月には「なす塾」を卒業した1期生が待望の初出荷を迎えるなど、今後の活躍に期待がかかります。
 5月17日には、岡崎市下和田町にある「なす生産拠点研修農場」で露地ナス「筑陽」の苗を定植。研修生はこれまでに既存農家7件を訪問し、定植作業に備え実習に取組んできました。この日は2期生2名やJA経済連ら5名が参加。就農後を見据え、管内で使われている台木2種類の特徴を考慮しながら60㌢間隔でマルチに穴をあけ、粒剤農薬を入れたあと苗を120本植え付けました。今後は6月上旬頃に支柱を立てて管理していきます。
 2期生の畔柳悼也さんは「土寄せの際に隙間を作らないことや仮支柱を挿す位置などこれまでに学んできたことを意識した」と話しました。
 令和3年4月に「なす産地活性化プロジェクトチーム」を立ち上げ、その一環として「なす塾」を開講し新規就農者確保に努めています。これはJA自己改革に掲げる「農業生産の拡大」の取組みで、同JAではイチゴに続く2品目目。今後は10年で30名の目標を掲げ、新規就農者育成と定着を図ります。

写真=苗を定植する研修生(17日、岡崎市下和田町)