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伝統工芸品「大門のしめ縄」出荷スタート/正月にむけて30万個見込む /大門〆縄協同組合
2022/11/18
JAあいち三河管内である岡崎市の伝統工芸品「大門のしめ縄」の出荷が11月上旬からスタートしています。「大門〆縄協同組合」の理事長を務める蜂須賀政幸さん(65)の作業場では、一つずつ丹精を込めたしめ縄の生産、出荷が続いており、約30万個を見込んでいます。
「大門のしめ縄」は県内一の生産地で、しめ縄専用品種「東海千本」、「黒穂」の稲わらを使用することで適したしなやかさで背丈の長い稲を育成。生産者全員が乾燥機を使用しており、稲わらの蒼さにこだわった生産体系が受け継がれています。稲の育成から生産まで一貫して地元で行う“純国産”のしめ縄で、一つずつ手作りで仕上げていることや同組合で規格を揃えた出荷をしていることから消費者のからの問い合わせも多くなっています。
蜂須賀理事長は「産地として歴史ある「大門のしめ縄」ブランドの品質を維持していきたい」と話しました。
同組合は同市大門地区の生産者5軒で構成。およそ130年の歴史を誇る地域の伝統産業を守るためにブランド化にも取り組み、令和元年5月にしめ縄として全国初の「地域団体商標」を取得。出荷は12月21日まで続き、玄関用の大根〆や玉〆、神棚用のごぼう〆など23種類が東海3県、長野県へ出荷されます。
写真=しめ縄を作る生産者(16日、岡崎市大門地区で)