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渋柿判定の筆柿廃棄ロス削減目指す/新たな活用方法へ/西三河筆柿選果場運営委員会
2021/11/09
西三河筆柿選果場運営委員会は10月14日と27日、社会福祉法人愛恵協会が運営する幸田町子ども食堂に「筆柿」40㌔を提供しました。筆柿は甘柿と渋柿が成る“不完全甘柿”の特性を持っていることからJAあいち三河筆柿選果場で選果後出荷しているが、渋柿と判定されたものは5日間かけて渋抜きするため、収穫から出荷まで時間がかかり、熟度が進み、痛みが多く出てしまうことから圃場の肥料または廃棄する場合が多い現状にありました。その状況を解決しようと、管内の子ども食堂や高齢者施設への提供を進めています。
同法人の矢野昌子相談支援員は「筆柿を提供いただき、子どもたちはとても喜んでいた。地元の農産物について知ってもらう良い機会になった」と話しました。
同委員会の杉浦剛委員長は「懸命に栽培した筆柿が廃棄になってしまうのではなく、子ども食堂で活用してもらうのは良い取り組み。子どもたちも喜んでくれたと聞き、嬉しく思う」と話しました。
同JA次郎柿部会で25日、同様に処分することになってしまう次郎柿を子ども食堂「おいでん家」に提供するなどフードロス削減や持続可能な開発目標(SDGs)に向けた取り組みを行っています。
写真=筆柿を提供する杉浦委員長㊧(27日、同JA筆柿選果場)