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「筆柿」摘果講習会/品質向上に繋げる/西三河筆柿選果場運営委員会

2021/06/18

 西三河筆柿選果場運営委員会は、16日、17日、18日の3日間計4カ所で筆柿の摘果講習会を開きました。17日、幸田町桐山の圃場での摘果講習会には、生産者や西三河農業改良普及課、JA職員など18人が参加し、生育状況などを確認しながら摘果について学びました。
 3月頃の温暖な気温から生育は前進傾向で、昨年に比べて着果量は若干少ないが目立った病害虫被害もなく順調。
 同普及課の桑山幸子専門員は「品質向上には果実と葉のバランスが重要になるため、樹木に応じた摘果に努めてほしい」と呼び掛けました。
 同委員会が栽培する「筆柿」は、日本一の出荷量を誇り昨年は418.1㌧を出荷しました。1本の木から甘柿と渋柿がなる不完全甘柿と呼ばれる性質を持っているため、自動渋判別ラインを組み入れた特殊な選果機械を使用し光センサーによって甘柿と渋柿を選別。渋と判定された果実は脱渋して出荷します。
 同委員会は幸田町と西尾市の一部の生産者59人で組織し、9月中旬から11月上旬まで京浜や中京、長野、大阪地区の市場へと出荷。JAあいち三河産直店舗「幸田憩の農園」や同町にある道の駅「筆柿の里幸田」で販売しています。

写真=摘果した果実を確認する生産者ら(17日、幸田町桐山で)