お知らせ一覧

巨大イチゴの消費拡大目指して/品評会開き地産地消へ/JAあいち三河

2021/01/18

 JAあいち三河は主要品目の1つであるイチゴの消費拡大を目指しています。昨年より新企画として普段見ることのない巨大な「紅ほっぺ」を「でかほっぺ」と名付け、イオン岡崎南店(岡崎市戸崎町)などで販売しています。今年度は県内イオン全店舗にて販売し、農家所得の向上を目指します。
 同JAは1月15日、本店経済センターで「でかほっぺ・でかおとめグランプリ」を開きました。同グランプリは普段見ることの少ないイチゴをより多くの人にPRしたいとの思いから昨年より開催。今年で2回目となる同グランプリには県農業改良普及課や岡崎市、幸田町、JA職員ら約20人が参加し、見た目のインパクトや重量などをもとに審査しました。同JA岡崎市いちご部会と幸田町いちご組合から計38点の「でかほっぺ」、「でかおとめ」が出品され、最重量は普段消費者が手にするイチゴの約8倍の重さの「でかほっぺ」142㌘でした。グランプリには杉山時彦さん(岡崎市)と仲井初兼さん(幸田町)が選ばれました。併せて「第19回JAあいち三河いちご品評会」も開催し、出品された73点のイチゴは同日開催された産直施設「幸田憩の農園」などの即売会にて、多くの地元来店者に向け販売されました。
 また、今年初の試みとして市内結婚式場のララシャンス迎賓館と協力し、「でかほっぺ」を使った巨大3段ケーキ「でかほっぺケーキ」を作成。消費者へのイチゴPRを目指し、イオン岡崎南店の即売ブースに展示しました。
 同JA営農販売部園芸農産課伊吹滋郎課長は「2番果の生育時期である1月にはどうしても奇形果、変形果のような出荷規格にはない巨大なイチゴが発生してしまうが、糖度もあって病害虫の影響も受けておらず美味しいものが多い。今まではなかなか販売できなかったが、経済連やイオンなどの協力もあり昨年からようやく販売にこぎつけられた。今年はPRを強化し、少しでも農家の所得に繋がってほしい」と話しています。
 イオンリテールの多村英樹農産バイヤーも「生産量が減少するなか、農家の所得アップを考え、双方のニーズに合った高付加価値商品として『でかほっぺ』を産地や経済連と開発してきた。今年度は愛知県内のイオン全店で昨年の5倍となる1万パックの販売を目指している。今後も産地活性化に寄与する取り組みを積極的に行っていきたい」と話します。
 同JAのイチゴはあいち三河内で最も高い販売高で10億円を超えています。岡崎市いちご部会、幸田町いちご組合の2組織があり、70人が約16.6㌶で「紅ほっぺ」、「とちおとめ」を栽培しており、昨年より新規就農者育成や既存農家の規模拡大を目指し「いちご塾」やイチゴ生産団地などにも取り組んでいます。

写真=「でかほっぺケーキ」と「でかほっぺ」を手に取る来店者(15日、イオン岡崎南店で)