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「法性寺ネギ」の出荷本格化/伝統野菜の生産振興目指す/JAあいち三河法性寺ねぎ研究会

2020/12/11

 JAあいち三河管内である岡崎市で唯一の愛知の伝統野菜「法性寺ねぎ」の出荷が本格化しています。今年は梅雨や猛暑の影響から苗の生育が懸念されたが例年並みに出荷が進んでおり、栽培を行う同JA法性寺ねぎ研究会の八田政弘会長の圃場では十分に生育した法性寺ねぎの収穫、出荷作業が続いています。
 「法性寺ねぎ」は蜜が出るほど甘く、柔らかい食感が特徴の歴史ある地場野菜で平成15年に愛知の伝統野菜や同市のブランド化推進品目に認定。出荷は11月中旬からスタートしており、同JA産直施設「幸田憩の農園」や「ふれあいドーム岡崎」などに向けて1月下旬をピークに3月末までを見込んでいます。
 同研究会の八田会長は「研究会員はいつまでも伝統野菜を絶やさないように支え合い、励まし合って栽培している。法性寺ネギの魅力を知ってもらうため是非食べてみてほしい」と話しました。
 同研究会は17人の生産者が約1.8㌶の圃場で栽培。主に個選による産直出荷で、年に2回の圃場巡回や目揃え会を行い、安定した品質を維持しています。また、伝統野菜を周知するため地域の小、中学校で法性寺ネギのプランター栽培を行い、伝統野菜の生産振興を目指します。

写真=法性寺ネギを収穫する八田会長(10日、岡崎市法性寺町で)