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売り場に映える白ナス/試験栽培2年目を迎える/JAあいち三河

2020/07/27

 県内でも有数のナス産地であるJAあいち三河管内では、7月より白ナス「揚げてトルコ」の出荷が始まっています。昨年から試験栽培を開始しており、今年が2年目。同JA産直店舗「幸田憩の農園」、「道の駅藤川宿」や地元大手スーパーなどで販売しています。1本当たりの単価も高く、農業者所得の向上や農業生産の拡大など自己改革や持続可能な開発目標(SDGs)にも繋がる取り組みの1つ。他産地でも生産者が少なく、新たな同JAの特産物を目指しています。
 今年は同JA夏秋なす部会の生産者8名が白ナスを栽培しています。白ナスは皮の薄さや白い見た目から、傷の有無が目立つため生育が難しいとされますが、同部会では長年培ったナス栽培の技術力を持つ生産者が育てており、高品質な白ナスが続々と出荷されています。今年は栽培面積6㌃、苗数300本。両数ともに約2倍に増加し、販路拡大を目指しています。日照不足による影響が考えられましたが、傷が少なく艶があり、形も良い出来に仕上がっています。出荷時期は7月上旬から10月末までで、8月中旬に最盛期を迎えます。目標出荷量は7トン。
 同JA園芸農産課の伊吹滋郎課長は「白色のナスという珍しさから売り場が映えて、消費者の目線が売り場にいくようになった」と評価します。
生産者の水田祐司さん(35)は「普通のナスより味がさっぱりしており、中身もふわふわ。独特のナスの癖もないため、ぜひ味わっていただきたい」と話します。
 同JAでは来年以降も引き続き栽培面積や本数を増やし、JAあいち三河の特産物としての定着を目指します。

写真=白ナスを収穫する生産者(22日、岡崎市下衣文町で)