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東海唯一「温室桃」出荷スタート/販売エリア拡大し多くの消費者に/JAあいち三河幸田町桃部会
2020/05/20
東海地区で唯一の温室桃産地である幸田町で20日、JAあいち三河幸田町桃部会が栽培する温室桃の出荷が始まりました。暖冬の影響で例年より3日程度の遅れが見られるが、着色や果形、糖度は上々。長雨もなく、高品質な桃が育ちました。初日の出荷は早生品種「はなよめ」約60㌔(1パック2個入り、203パック)で、21日からは主力品目「日川白鳳」の出荷が始まります。同地区の桃は市場からの評価も高く、昨年までは愛知県内量販店での販売であったが、品質や地元温室桃の希少価値が評価され、今年から東海地方に販売が拡大されます。
出荷にあたり同日、幸田町須美で目揃え会を開催。生産者や西三河農業改良普及課、JAら9人が参加し、出荷規格や現在の市場状況、今後の栽培について確認しました。
同部会は7戸の生産者が2.3㌶で「日川白鳳」、「はなよめ」、「白鳳」などを栽培。そのうち3戸が60㌃で温室栽培に取り組んでいます。名古屋市、三河地方の市場に向け、24㌧の出荷を目指します。6月初旬にピークを迎え、6月中旬まで出荷。その後は露地桃の出荷が始まります。また、減農薬・減化学肥料栽培に取り組み、エコファーマーの認定を受けており、水管理を徹底した栽培で樹が余分な水分を吸い上げることを防ぎ、甘みや栄養分が凝縮された実を付けます。色と味をさらに良くしようと地面にパール色と銀色の反射資材を敷き、光の照り返しにも気を配っています。
同部会の田境義弘部会長は「生産者は皆、栽培歴30年以上のベテラン。適期の収穫に努め、美味しい桃を消費者にたくさん届けたい」と話しました。
写真=規格を確認する田境部会長㊨ら生産者(20日、幸田町須美で)