管内の農産物
ミカン
管内の「みかん」は、幸田町で栽培されています。
幸田町みかん栽培の歴史は古く、明治時代、須美地区内の山林を開墾して、植栽されたのが始まりとされています。戦後には、一部の地域を除いてほぼ全町で増植が進み、昭和30年代から40年代にかけては全国的なみかんブームとなって、「黄金のダイヤ」と呼ばれました。昭和44年、JAと町がみかん生産者を統合して、「幸田町柑橘組合」を設立。
桐山地内に「みかん選果場」を建設し機械によるみかん・いよかんの共同選果を行ってきましたが、高齢化により年々生産者が減少してきたことから、平成14年から、経費削減のため、持寄り共選と産直店舗販売に移行しました。
また、消費者の方に、収穫の喜びや自然とのふれあいの場として「みかんのオーナー制度」にも取り組んでいます。
近年、みかん栽培の苦境を打開しようと、新品種の柑橘類が研究栽培されつつありデコポン等の色んな品種が現在は導入されています。
幸田町みかん部会は、柿、なす、いちご、ぶどう等との複合経営で、露地栽培一人当たりの栽培面積は、小規模となっています。ハウス栽培は1名で、約1.5haのハウスみかん栽培に取り組んでいます。
最近の生産規模の推移をみると、露地栽培については、生産者の高齢化で縮小傾向にあります。ハウス栽培については、「ハウスみかん」が付加価値の高い人気商品で、高値で推移しているものの、設備投資にかかるコストや圃場の立地条件などが考慮され、グリ-ンハウスみかん栽培へ移行しております。
最近の消費者の嗜好動向を見ると、美味しい果物が少量あれば良いという時代になり、高品質で、高糖度みかん栽培で、安心・安全な農産物を栽培しないと経営の安定ができなくなってきています。