家庭菜園
野菜づくりの基本
作りにくい時期の過ごしかた
キャベツやレタスの苗床、夏の暑さに弱いホウレンソウなどの野菜では、日よけを設けて日ざしを和らげ、温度の上昇を緩和します。日よけにはよしずや黒寒冷しゃ、アルミを練り込んだビニルなども利用できます。
日よけは、地上1mくらいの高さに水平に張ったり、トンネル状に掛けたり、パイプハウスの屋根部に張ったりします。いずれも、側面をあてて風通をはかること。防暑効果を、さらに高めるためには、日よけとあわせて敷きわらを厚くしたり、水やりを多めにして地温の低下をはかります。
風で作物が傷んだり、土が飛んだりするのを防ぐために設けます。海岸や四季風の強い所では、畑の周囲を生け垣で囲ったり、数うねごとにムギわらを立てたりすることがあります。最初は地平の夏秋ナスなどでも、畑の風上側に防風ネットを張って、葉ずれや、こすれ果を防いでいます。
冬の野菜では、風よけは防寒の役目も果たします。うね立てを東西うねとし、ササダケを風上側に立てたりするだけで寒さをかなり防げます。エンドウなどの株元にもみがらをかけたり、条間に堆肥を入れるのは、寒さと乾燥を同時に防いで根を保護することができます。
よしずを片屋根式に立てかけ、その下で小カブやコマツナを作る覆い下栽培、むしろ、こも、寒冷しゃなどをじか掛けするべたがけ栽培も効果的です。
ビニルトンネルは、防寒から発展した保温対策としてよく作られます。