家庭菜園
VARIETY
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日本にはネギの種類が多くあり、周年栽培されています。そのなかでも、白くて長い葉鞘部を食べる根深ネギは、主として関東以北で栽培され、緑の葉を食べる葉ネギは中部以西で多く栽培されているようです。根深ネギでは金長、夏扇、一文字黒昇りなど、多くの品種があります。葉ネギでは九条ネギを中心に、奴観音、最近では小ネギの品種も多く見られます。 |
PROFILE
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原産地は中国西部といわれています。中国で品種分化が進み、華北地方の太ネギが日本の根深ネギに、華中の葉ネギと太ネギの中間型が九条ネギを中心とした葉ネギとなりました。ネギは多年草で、ふつうは2~8本に分げつ(株分かれ)します。生育適温は15~20℃冬に地上部が枯れる夏型と、休眠しない冬型があります。ある程度大きくなった株は、冬の低温で分化し、春になってとう立ち開花します。 根が多くの酸素を要求するので、排水の悪いところでは根腐れをおこしやすく、育ちも悪くなります。 |
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1回めの追肥は植えつけ50日後、2回めからは20~25日おきに |
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最後の土寄せから15~20日後に収穫できる。 |
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今回は根深ネギの作り方を紹介しましたが、小ネギも葉ネギもじかまきした後、根深ネギと同様に栽培します。 |
ここでは、葉ネギの「干し苗作り」を紹介しましょう。梅雨明け後、地上部がスリップスの食害にあったり、高温で葉が硬くなったりするのを防ぎます。
苗のかけ干し |
8月中旬に株を堀り上げ、葉の部分を束にして、さお竹などにつるして日干しにします。このとき、葉の腐ったものや、菌核病にかかった株は除いておきます。
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植えつけ |
9月上旬に枯れ葉を切除(根は切らない)し、3~4本ずつまとめて植えます。
植えつけてすぐに水やりすると腐りやすいので、5~6日はそのままにしておいて、新しい根が出てきたら水をやります。 |
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